テーマ:SS

【文族の春向けSS】晴れ、ときどき“フルアーマー”。/ 帽子猫

はじめに:とある日、避け藩国で目撃者が次々と倒れる怪事件が起きた、表にでることはないだろうその真実の記録である。 それはよく晴れた日のことであり、適度に暖かく、絶好のお散歩日和であった。 そんな中、蒼のあおひとこと、あおひとさんは政庁で新しいアイドレス・マッドサイエンティストの試着テストをしていた。 「何か違和感はあり…
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嗚呼、夢の同棲生活

 その男は、くしゃくしゃになった紙切れを片手に、よけ藩国にやってきた。  「まったく……何で俺がこんな国に。俺にはほかにやることがあるというのに」  口調だけを聞けば怒ってるようにも思える声色で、男はつぶやく。実際、男の眉間には縦筋が刻まれ、百人が見れば百人とも「やっぱあんた怒ってるんじゃないか」という表情を浮かべている。 …
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半径50メートル春結界につき注意

 避け藩は春である。 まだ新春にも早い12月、もちろん物理的な意味で春な訳ではない。 春なのは、もっぱら精神的にである、端的に言うなら頭の中身である。  「あおひとさん、クリスマスに有給とらないんですか?」    「ええ、年末の仕事、まだ結構残ってますから」   そう笑顔で答えたのは偽りの魔法使いこと、…
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(SS)★悪魔っ娘増殖計画★

そう、その女性は麗しく窓際に立っていた。 流れる清流の様に青い髪。 そんな髪とは裏腹に、紅蓮に紅い神秘的な瞳。 そして、背中にゆれる蝙蝠羽に頭に角。 彼女はよけ藩に置いて、欠かす事の出来ない人物。『蠱惑的悪魔っ娘★しるどら』 その人である。 もともとその容姿、技族の腕は藩国全土に知れ渡っていたが。今現在!彼女が国の一端を…
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(SS)罪障なる子羊へのはなむけ

それは、『ベールの戦い』『若葉公聴会』『ロジャー奪還戦』と、三つのイベントが重なった、年末進行のごとく忙しい日だった。 そんな日の夜中にも関わらず、青にして紺碧と涼華、そして近衛カケルは政庁の一室に集まり、ミーティングを行っていた。 「より若葉さんに参加可能な出仕方法は…」 「開戦の連絡方法を…。」 真剣に語り合…
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(SS)奇習なる仕来りの儀・中編

※前編はこちらです。 《ガッタァァン!!》 『GHT』本部に、凄まじい音が響く。 この場所は、選ばれた隊員のみが識る事の出来る場所。 入り口は高度な3D技術のカモフラージュ、改造した瞑想通信機を地図にし。 そして、個人識別システムによるパスワード入力によって開く。 その扉を無理矢理開いた侵入者が来た。 慌てる隊員を前に…
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(SS)奇習なる仕来りの儀・後編

※中編はこちらです。 ノイズとサインはお互い距離を測り、次の手を考えていたが、ノイズが一気に駆け出す。 近距離では圧倒的有利なサインはノイズを投げようと腕を伸ばすが、逆にその腕を足場にしてノイズは空中に飛び、唯一無防備な頭を手刀で攻撃する。 「うをぉお!?」 サインが吠える。 彼の頭から大量の血が流れている。 血…
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(SS)奇習なる仕来りの儀・前編

そこは誰も知らない。 知ろうとすれば迷わせる。捜そうとすれば騙される。 『識る者』だけが通れる、深淵への入り口。 『道化師』のみが進める、崖への道。 『GHT本部』《フール》が集まる深淵のサバト。 広く、明るい部屋。中央には丸い円卓のテーブル。 そこにはGHTにおいて『ガーター』の名を受け取った幹部達が顔を揃えて…
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(SS)胡蝶

よけ城下町の一角、森と同化するように広がる町並みを見下ろす小高い丘の上にそのホテルはあった。 よけ藩国随一の格式を誇るこのホテルは、藩国には珍しい石造りの建物で、各国の要人を幾人ももてなしてきた由緒あるホテルである。 その最上階、スイートルームの前を客室係の少年がワゴンにリネンを積んで進んでいた。 そのときスイートルームの…
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(SS)月下の謡ひ人

丸い丸いお月様の下。そこには白いお城がありました。 その壁は大理石の様に美しく、いくつもの窓は月光を反射し、淡い輝きを持っています。 美しくそびえ立つその姿は“お城”と呼ぶのにふさわしい建物です。しかし、ここはお城ではありません。 ここは人の命を救う尊い場所、よけ藩国国立病院。 その屋上のフェンスの上に、白い服を風に揺らす猫がい…
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(SS)未婚号の不思議

よけ藩国に、気高く美しい戦闘用ドレスが誕生しました。 無駄を一切省いた細身の優雅なシルエット。艶やかに輝く深紅の外装。精緻に刻まれた頭部の紋様。謎を秘めて複雑にきらめくクリスタル。 副腕を使用して結印する様は古代の舞踏を思わせ、瞬間装着の際に虹色の光に包まれて現れるその姿は、見る者全てを魅了しました。 …そう。見るだけなら。 問…
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(SS)虚無への弔い

広島に、終戦の合図である赤い煙が上がった。 それを見たわんにゃん広島部隊は皆喜びの声をあげ、隣りにいる者と抱き合い、涙を流す。 空を見上げ、生きて居る事を喜び泣く者。 希望を信じて良かったとシオネに祈り、嗚咽をあげる者。 そこは、歓喜に満ちていた。 広島部隊医療C班。 そこに、泣く者は居なかった。ここはまだ、死と…
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(SS)『ふ』がつく女子の物語

その日は朝から強い雨の降り続く日だった。 「…あ~、だるい、調子出ねぇ…。」 無人の診察室で一匹の猫がイスに寄り掛かっている。 猫の名は亀助。わかばであり、よけ藩国国立病院、メンタルヘルス科の研修医。 「…低気圧は嫌いだぁ~。」 朝、病院に着いた時からこんな『だれ~ん』とした調子で、先輩医師のノン先生から …
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(SS)わかばのたまご。

よけ藩国国立病院。 医療技術、研究に特化したよけ藩自慢の大病院である。 今、その病院の前に一匹の猫〈亀助〉が立っている。 国立病院は、その名に恥じない清潔感のある白い壁と、荘厳な建たずまいで亀助にプレッシャーを与えている。 亀助は、今日から研修医となり、ここで働く事になった。 以前、友人に会いに来たり、患者として通ったりし…
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(SS)おいでませリワマヒ国へ!【三人と二匹、炊き出し行脚】

「亀助、リワマヒ国へ行くにゃ!」 「ほふぇ?」 (いきなり、何ぬかしてんだ?こいつ) と思いながら、亀助は口に頬張っていた朝食を飲み込んだ。 「…リワマヒ国、ってどこにゃ?」 まだわかばマークの取れない、この世界の新人である亀助は、目の前で意気揚々としている同居人・涼華にたずねた。 「同じとうきょーにゃ。近い…
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(SS)【リワマヒ国様行き】ただいま炊き出し中?

「炊き出しですか?」 「炊き出しです」 「誰がやるんですか?」 「私がやります」 「摂政殿、ちなみに家庭科の成績は?」 「それは聞くな」 ――ある日の海法よけ藩国、護民官と摂政の会話 91507002 「ということで、聯合を結んだリワマヒ国さんから、炊き出しの支援要請が来たのでわが国もお手伝いすることにしました…
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(SS)魅惑のカステラ(後編2)

仮借のない一撃でした。 黒崎は、その一撃は避けることが出来ないと、本能的に悟りました。 刹那、黒崎は目をつむり、そして観念しました。 ほんの短い瞬間、それはほとんど電子的な領域でしたが、さまざまな想いが脳裏をよぎっては消えてゆきました。 俺はこんなところで死ぬんか。それもこんなカステラで。 せめて・・・死ぬ前にもうひと…
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(SS)キャベツ畑の悪夢

「にゃーにゃーん♪にゃー♪」 ある日の午前中。 亀助は鼻歌を歌いながら、今日着る服を選んでいた。 「ピンクかにゃ~。ブルーかにゃ~。思い切ってオレンジかにゃ~。」 小さいトランクから、ワンピースやら、スカートやらを取り出し悩んでいる。 「ん~、茶色のチェックのワンピにするにゃ~。」 気合いを入れたおしゃれ…
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(SS)魅惑のカステラ(後編1)

翌日の朝。 五月晴れの、とても良い空模様でした。 額にひんやりと気持ちの良い風を感じながら、一人の猫が、タイガーを走らせていました。 彼が走ると、道端から黄色い歓声とともに、たくさんの挨拶の声がかけられました。 彼は照れて苦笑いし、頭を掻きながら、一人ひとりに挨拶を返して進みました。 彼が颯爽と病院に乗りつけると、…
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(SS)魅惑のカステラ

春が過ぎ、そろそろ初夏の日差しがまぶしい今日この頃。 相も変わらず海法よけ藩国では、騒々しくも平和な日々が送られていました。 今から語られるのは、そんな日々のほんの1ページの出来事です。 いつものようにささやかで、不思議で、どこかぶっとんだ騒動が、この日も藩国に巻き起こりました。 さて、みなさん。その前に。 覚えていら…
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(SS)タイガーラヴソング?

「夜空に光る~星よりも~。月の柔らかな光の化身。世界の総てを目で見ても~貴方に似 た光も見つからない~♪」 〈アイドル涼華〉の歌を歌いながらのんびりと道を歩く亀助。 シンタロウを留守番させ、久し振りに一人で買い物に出て来た。 (そーいや、この先を曲がったら病院だったにゃぁ。) 涼華の転職以降、足をはこんでいなかった…
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(SS)【よけ藩国 春の宴 序の舞】

――――――――――――――――――――――――――――――――――― 果たして、春爛漫のよけ藩国で和やかな宴が始まるのでしょうか? もしかすると、いつかの親睦会のように悲惨な事になるかもしれません。 ……でも、まぁ、なんとかなるでしょう。 危なければ避ければいいんですし。 明日に備えて早く寝る! 以…
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(SS)【よけ藩国 お花見激闘編 後編】

※これは、【よけ藩国 お花見激闘編 前編】からの続きです。 花見が始まってから、はや数時間。 既に多数の負傷者、昏睡者を出しながらもまだ宴会は続いています。 特に青にして紺碧が 「無礼講じゃあぁ! 飲めや! 歌えや! 皆の衆!」 などと、弾けたことを叫んだため(※実際の内容と一部違っております)、花見大会はまさに混沌…
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(SS)【青き桜の舞う頃に】

-すこしむかしのおはなし- 派手な音を立て、巨大な躯が倒れる。 「騙し騙し来たけど、さすがに限界か・・・」 コクピットから、メード服の「犬」が這い出てきた。 「手持ちのキットじゃこれ以上は・・・ごめんトモエ、きっと後で直してあげるからね」 長旅で憔悴していた体に活を入れ、その犬は街の方へと歩いていった。 …
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(SS)【よけ藩国 お花見ほのぼの編】

――つまり、2と3。たったこれだけの差が、参加者の命運を分けたのであった―― <花見大会報告書の文頭より抜粋> 響き渡る発砲音、破壊音、不協和音。 その合間に聞こえる、悲鳴、絶叫、奇声、歓声、雄叫び……。 当事者たちにとっての悲劇――第三者から見れば喜劇――の舞台となった花見会場からすこし離れた場所に…
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(SS)【よけ藩国 お花見激闘編 前編】

「どうして、注意事項に『重火器類、及びその他危険物(特にガーター)は持ち込まないでください』って書いてあるんですか?」 「すぐに分かりますよ……」 ――花見のチラシを手にしたツグと疲れた表情の波多江の会話―― 春爛漫。 よけ国記念公園は満開の桜の木々でピンク一色に染上げられています。 当初の…
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【積悪なる組織の罰】

※このSSは、 【清楚なる学園の罠】 の続きです。 深い海の底、深海。 その環境を生き抜くため、身体から毒を生み出し、獲物を捕らえる生物のように、避け藩国の深き闇に“ガーター”と言う毒を持つ者達。 ―GHT― その組織の一人、ガーターノイズ。 あまり組織の本部に立ち寄る事の無いノイズだが、その日は特別、ガータ…
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【清楚なる学園の罠】

それは清々しい朝。 正門から真直ぐに伸びる道の両側は林になっており、朝の空気をより爽やかなものにしている。 その道を歩くのは清らかな乙女達。今日も、のうきん様に見守られ、健やかな一日が始まるはずだった。 「きゃああああっっ!」 清らかなるその場には似合わぬ、絹を裂くような悲鳴。 そう、それは「のうきん女学園」に起きた事…
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【レースクイーンのお仕事・2】

※このSSは、【レースクイーンのお仕事】の続きです。 「ふにゃぁ~、疲れたにゃぁ~。」 「涼華お姉様、おかえりにゃーん。」 助はパタパタと玄関へ向かって行く。 いつも仕事に疲れ、帰って来る涼華をお出迎えしているが、今日の仕事はいつもと違う。 涼華の副業、レースクイーンである。 「お姉様、とりあえず、温かい焙じ…
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【交錯の邂逅】

※このSSは、【暗澹のヴェール】の続きです。 それは禁じられしエデン。 絶望と希望のパンドラの箱。 「GHT」本部。 その廊下を一人の男が歩いている。 上品なクリーム色のスーツ、ネクタイ、スラックスにはきちんと折り目がついている。 長身で手足も長い、一見には優男に見えるが、その身のこなしには無駄が無い。細く見えても、…
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