お見合い用ページ 0400102:波多江

(見合いにたどり着くまでのいきさつ)

「ありえないだろ……」

黒オーマとのお見合いに申し込もうとしているメンバー一覧を見て、波多江は目をむいた。
国王以下摂政2名、よけ藩国の重鎮の大半がずらりと並んでいるではないか。冗談にしては性質が悪すぎた。

「で、俺が釣書に一文書き足せと? ……まずったよなぁ」

釣書とはお見合い相手を探す際に渡す、言わば履歴書のようなものであり、本来は自分で書くべきであるのだが、そこは何事も避けたがるよけ国民。
ほとんどの人間が必要最低限しか書いてないので、先方に渡す前に誰かが書き足す必要がある。波多江はその仕事を押し付けられたのだった。

「一体全体、何を書けばいいんだよ……」

文章を書き足そうにも、そもそも黒オーマとのお見合いにどうして参加するのかよく分からない人間が半分ほどいるのだ。
おじさん好きで知られるあおひとや、藩国の慈母こと森沢が名乗りを上げているのはまだ分かる。性別不明の帽子猫、外見幼女なメビウスが申し込んでいるのもギリギリ……本当にギリギリ、理解の範疇にある。
しかし、外見からして間違いなく男である飛翔や黒崎克哉が男ばかりの黒オーマとの見合いを何故希望しているのか。
さらに、摂政ズこと青にして紺碧と嘉納は技族しるどらの手を借りて悪魔っ娘に変装してまで、わざわざ見合い会場に殴りこみの用意してるし。
極めつけは、藩王の海法が自ら率先して、ある意味伝説級の見合い写真を黒オーマに送りつけようとしている。
なんだかなぁ、うちの国大丈夫かよ……と思ってしまう波多江だった。

「よし、こうなったら俺が付いていってみんなを見張ろう!そうだ、それがいい!」

口では大層立派な事を言っているが、実は仕事をサボりたかっただけであったのだった。



(国民紹介絵/しるどら)

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