お見合いイベント提出用 0400096:涼華@海法よけ藩国

【男達の見合いの心得】

黒オーマにして魔法使いのバルクには、先日心に残る出来事があった。

目の前で展開された、黒にして真珠・ロジャーの親子の再会(注・濡れ衣)だった。
父親ロジャーに泣きながら抱き着く子供。
(息子の名は聞かなかったが、確か周りの者はエミリオと呼んでいたな)

それを見て無性に結婚したくなった。

しかし魔法使いの性かな、とんと恋愛には程遠い。
さらに黒オーマは男中心の種族。出会いなどあるはずもない。

(しかし、家庭を持つのはいいものだよな)
そんなことを思いながら、羅幻藩国の城・22階でバルクは、チェス相手でもあったロジャーが早く母親や養育費問題を片付けて帰ってこないかな、と呟いていた。



その頃、バロは階下で仲間達と酒をのみながら、やはりロジャーの話をしていた。
「俺も嫁さんほしーな」
「嫁さんもいいけど、ガキ欲しいぜ、オレ。おっきくなったらよー、一緒にこうやって酒呑むんだよ」
「おお、そりゃいーな」

ガハハハハ、と笑いながら男達は語っていた。

「でもよぉ、どこで嫁さんもらうよ」
そのバロの一言で、場がシンと静まる。

先程も言ったが、黒オーマは男中心の種族。
嫁探しは容易ではないのだ。
周りを見ても、酒盛りをしているのは野郎ばかり。
少し暗い宴会となってしまった。

(そういやぁー、この世界にゃ嬢ちゃん達が多かったなぁ。)
幾つかの場所で見掛けた、ニューワールドの女性達を思い浮かべながら、バロは手にしていた酒を、一気に飲み込んだ。



黒オーマ達の中でにわか嫁ブームが巻き起こっているところに、一人の親父がひょっこりやってきた。

黒にして…いや、ニューワールドの住人には、コロッケ屋の親父、の方が解るだろう。
小麦粉の為にリワマヒ国に滞在している、になし藩国のコロッケ屋の親父こと、黒にして黒光のバッドだった。

「見合いをするぞ」

その一言でザワつく面々。


そこから半日、お嬢さん達には若干お見せ出来ない醜い争いが巻き起こり、黒オーマ達の見合い代表が決まった。


 /※/


-見合い当日-

紋付袴の正装で、和室の見合い会場に一足先に着いた黒オーマ達の見合い代表数名。
その中には、バロ・バルクに混じり、バッドの姿があった。


(イラスト内容:左からバロ・バッド・バルク)

「…おやっさん、仲人か?」
「いや、見合いに来た!」
「!!?」

…などという話をしたかは不明だが、見合い代表の面々には、ニューワールドの女性陣の心を鷲掴みにした男性が揃っていた。

見合い相手の登場に、今か今かと待ち焦がれる黒オーマの男性陣。

その見合い相手の中に、男性が混じっている(かもしれない)ことなど知らず-

[終わり]

(文責:0400096:涼華/イラスト:0400121:亀助)

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