(SS)亀助、わかば物語。

それは、お月様が綺麗な夜の出来事でした。

一匹の子猫がお家から、お庭へと歩いています。
その子猫の名前は亀助。女の子なのに男の子のような名前です。
でも、本人はそんな事を気にしていません。むしろ男の子になりたいと思っているのです。
そして、その憧れの男の子の名前は〈滋賀小助〉外面は穏やかで優しい人に見えるけれど
、本性は、どS・ど鬼畜・ど外道・我が儘・ちょっぴりツンデレ野郎です。

そんな人間性に憧れる亀助も問題有りな人格です。
でもそこは〈人はそれぞれ違うんだよ。〉とか言ってはぐらかしましょう。

そして、亀助が眠れない理由はその〈滋賀小助〉にありました。
夜空を見上げて、小さな溜め息をつきます。
空のお星様は、たくさんキラキラと輝いていました。
でも、亀助の心には、お星様のキラキラは届きません。
長い間、名前を見なかった〈滋賀小助〉がイベントで出て来る事になったのです。
…〈千葉昇〉と一緒に。
その事で、亀助の心はどんよりとした曇り空の様になってしまいたした。

(千葉兄は嫌いじゃない。小助が出て来るのは嬉しい、そりゃ嬉しいさ!!…でもっっ!)

その時です、お空に流れ星が見えました。亀助は、腹の底から、魂を震わせて、願い事を
叫びました。

「岩手と小助が一緒にいる所が見たいんだぁぁぁぁ!!!」

すると流れ星は方向を変え、真直ぐに亀助へと向かって来ます。

「にゃぁぁぁ!?」

亀助は、流れ星とぶつかり、お庭に倒れてしまいました。


気が付くと、何だか真っ白な世界に立っています。

(あれ?自分死んだか?)

そう考えていると、何処からか声が聞こえてきます。

『20億にゃんにゃんで手を打とう。』

その声は流れ星からの声です。
何故だか亀助はそう思いました。そして、流れ星は亀助の願いを20億にゃんにゃんで叶
えてくれると言うのです。

でも、亀助はお金を持っていません。しかも避け藩に居るけれど、国民ではありませんで
した。

「…そんなお金、持って無いにゃ…小助が幸せなら、それで良い、我慢するにゃ…。」

亀助は願い事を諦めようとしたその時、また流れ星は言いました。

『亀助さんのイラスト4~5枚で20行くよ。がんばれ。』

ハッと気がつくと、亀助はお庭に立っていました。
流れ星にぶつかったのは夢だったのか?
しかし、さっき聞いた声が頭に響いています。
脳にアドレナリンのビッグ・ウェーブが起きています。

「…夢でも何でも良い、イラスト描いて…岩手と小助が一緒にいる所が見れるなら…。や
る!やりたい!!やっってやらぁぁぁ!!」

お星様に向かって再び絶叫します。近所迷惑な阿呆猫です。


それから、亀助は涼華と、国の摂政である青にして紺碧に相談しました。
紺碧から国王の海法に事の次第を伝えて貰うと、

「とりあえずイラスト描いて、細かい事は後から考えましょう。」

とおおらかなお返事を頂きました。
陛下、男前です。

それから、亀助は精魂込めて、萌込めて、イラストを描きました。
イラストに集中する事、約2日。
亀助は描き上げたイラスト5枚を涼華に託し、紺碧へ渡してもらい、海法へと届けてもらいました。

そして、数日後、紺碧からメッセージが届きました。

『イラストは陛下にお渡しました。亀助さんが国民登録したら、芝村さんに持ち込む手順です。』

実は、国民になる事は少し前から決めていた亀助でした。
けれど、心の準備はまだ出来ていなかったのです。
しかし、人を待たせる事は性に合わねぇ!っと即決し、紺碧様から登録プレート(フォーマット用紙)を送って貰うと速攻で国民登録をしました。
今日から避け藩の国民です。
そして、ちょっぴり嬉しい事に、プレートには

〈性別・不明や漢もOK〉

の表示がありました。
亀助は迷わず〈漢〉を選びました。
選んだからと言って『魔』を使役出来るかは分かりません。まぁ自己満足です。OK!

そして、その日から海法陛下が芝村さんにイラストを持ち込む日まで、毎日〈頭ぐるぐる
にゃー。〉な日々を過ごしました。

その日はついにやってきました。

陛下が芝村さんにイラストを渡します…。
評価…15億。
亀助は地獄へバンジージャンプする準備を始めています。

しかし陛下が残りの5億を出すと言ってくれました。
でも芝村さんは言いました。

『これは小助ファンの物だ。残り5億は小助ファンで集めるべきだ。亀助さんの努力を評
価するならね。』

(…20億には届かなかった。それはとっても悔しい。)

でも、芝村さんも海法陛下も、他の小助ファンの皆様も、亀助が頑張った事を解ってくれ
た。

(絶望の先には、希望があるんだ。)

流れ星に衝突した日から感じていた物が言葉になり、亀助の心に響きました。

そして、亀助は胸に〈わかば〉マークを付けて、気持ちを新たに避け藩の道を歩き始めたの
です。

―終わり―

(亀助)

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この記事へのコメント

青にして紺碧
2007年05月08日 04:27
亀助さんの、よけ藩国入国までを記した、貴重なドキュメントです。

ほぼノンフィクションですね。

亀助さん、公開ありがとうございました。
亀助
2007年05月08日 09:07
かなり実話です。…えぇ8割ぐらい…。
波多江
2007年05月08日 20:51
すごすぎです……感動しました(;つД`)
るぅえん
2007年05月08日 23:31
そうか、やはり小助はツンデレラなのかw
亀助嬢、幸せになれるといいね!
黒崎克哉
2007年05月09日 08:41
芝村さんの名前がでてるのがまたリアリティー醸し出しまくり(笑)