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<<   作成日時 : 2008/01/12 20:19   >>

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目を開ければ一面の闇




しばらくそのままでいると、闇に目が慣れてくる
カーテンの隙間から薄い月明かりが漏れている、殺風景な「私」の部屋

時計を見ると、草木も眠る丑三つ時
そのうち、どこかの神社でわら人形に釘をさす、そんな音が聞こえてきそうな、そんな静かで怖い時間

眠りたいのに、眠れない
頭の中まで闇に包まれたようにボーっとしている
ゆっくりとまぶたを閉じる
瞼の裏に浮かぶのは、さっきまでの光景とそんなに変わらない
一面の闇と、僅かな光
大好きなあの子の笑顔



何の脈絡もないが、私は恋をしている
だって、してるものは仕方ない
好きになっちゃったんだもん

出会いときっかけはホントに・・・ただの偶然
まだ見たことのない懐かしいあの雪国、その話を聞きたい、それくらいの理由

初めて会った時は、挨拶をしたくらいで、後は殆ど喋れずに、そして少し傷つけてしまった
終わった直後は、凄く頭の中がごちゃごちゃしていて
でも、時間がたって少しずつ落ち着いてくると、最後に残っていたのは彼女の事

謝りたくて…
もっと話をしたくて……
笑顔が見たくて………

二回目は、季節は変わったけど同じお祭り
謝る事は出来なかったけど、話をして、お祭りを楽しんで
彼女の一挙一動が、とても魅力的で可愛くて

私の中で、彼女の事がどんどん大きくなっていく
いつのまにか、いつも彼女の事を考えているようになっていた



気が付くと、「私」は桜の木の下にいた
あぁ、そっか、これは夢なんだ
今は冬、こんなにも綺麗な桜の花が咲いてるわけないから
それでもそんな事は関係ないように、桜の木に抱きつく
「・・・トモエー、私、好きな人が出来たんだよー」
「ふふ、違うよ、うん、うん、そう・・・」
そうして彼女の事を話していく
答えるように、青みがかった桜の花びらが舞っている
彼女の事を話す度に、想う度に、胸が温かくなって幸せな気持ちになって

そして、少し苦しかった・・・



今度は、また闇の中
さっきまでと同じようにベットの上で闇に包まれる
でも、多分これもきっと夢
「私」はメード服を抱いている
古くて、でもとても大切な
今はないあの雪の降る国から持ってきた、私が「私」である理由
ぎゅっと、抱きしめる
でも、私は・・・
ぎゅっと、ぎゅぅっと、抱きしめる
瞼がどんどん重くなる
意識が闇に溶けていく


うん、おやすみなさい、「私」


SS:うにょ

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