海法よけ藩国/電網適応アイドレス

アクセスカウンタ

zoom RSS 【タイガーライドSS】大会二日目・黒崎克哉

<<   作成日時 : 2007/02/22 01:52   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 5

【タイガーライドSS】大会二日目・黒崎克哉

大会二日目。
朝になってみると避けスタジアムは、大会開催を避けるべく大移動していました

スタジアムを探すために1時間ほどが費やされました。

さて、本日試合があるのは、黒崎とるぅえんです。

〜〜〜〜

スネーク「ククククク、貴方が黒崎ですね?」
黒崎「い、いきなりなんやねん自分!」

スネーク「不躾な言い草ですねえ。私は貴方の対戦相手ですよ。」

唐突に現れたスネークという名の男。
本人の言うとおり、彼は黒崎の対戦相手でした。

スネークは、よろしく、と手を差し延べてきました。
(なんや、きしょいやっちゃなあ)とは思いましたが、一応はマナーなので、黒
崎は握手に応じました。

なんだか、ぬらりとして冷たい手でした。

「…な、なあ自分ほんまに猫かいな;」
「ククク。とことん失礼なお人ですねえ。私だってこの国の住民ですよ」

キシャー、とスネークは変な声を出しました。


(いや、どっから見てもヘビやんけ)

黒崎の考えていることが分かったのかどうか。
スネークはまじまじと黒崎を見つめだしました。

「しかし貴方のお顔は美しいですねえ」
「は!?」

「私は美しい人が好きでしてね…。ククククク。……ギヒッ、ギヒヒヒヒ」

そう言い残すと、スネークは去っていきました。
あまりの気色悪さに、黒崎は背筋がゾッとするのでした。


-- Ready! --

華々しいアナウンスが流れました。
黒崎は群青色の愛騎・零(ゼロ)にさっそうと跨がり、手を振って声援に応えま
した。
一方のスネークは、あのぬらりとする手で、彼のタイガーの顔をさすっていまし
た。

動物ながらに嫌そうにしているのが、傍目にも分かりました。
黒崎は奴のタイガーが可哀相になりました。


そんなところへ、聞き捨てならない名前が、黒崎の耳に飛び込んできました。

「ククク。さあ、私のシンタローよ。今日も頑張ってもらいますよ」

「な!ななな、なんやと!? お前!今なんちゅうた!」

あろうことか、スネークは彼のタイガーに、涼ちゃんの一番大事な人の名前をつ
けていたのです。
涼ちゃんが聞いたら目を回して卒倒するに違いありません。

「クク、何と名付けようと私の勝手です。ねえ、私のシン…なんだその嫌そうな
目はぁ!」

そのうえスネークは、いきなり、シンタローと呼ばれたタイガーを殴り始めまし
た。
自分に向けられた嫌悪感たっぷりの反抗的な瞳に、腹を立てたのでした。

これを見て、黒崎の心にムラムラと怒りが込み上げてきました。

〜〜〜〜

黒崎は耐え難い怒りを覚えましたが、どうにかこれを抑えて、努めて冷静にスネ
ークに呼ばわりました。

「なあ…。ヘビさんよ。ひとつ賭けをせえへんか。」
「はぁはぁはぁ。…クク、何です?」

「…この勝負、負けた方はライダーを引退して、タイガーも手放すっちゅうのは
どや!」

スネークは、ほぅという顔を顔をして、面白がりました。

「ギヒヒヒヒ!結構ですね!いいですとも!こりゃあケッサク!!」

自分が負けるかも知れないとは、微塵も考えていないようでした。

「シャハー!存分に楽しませてもらいますよ!」


-- 試合開始 --

Fight!の号令と同時に、スネークは目にも留まらぬ速さで突進してきました。
まばたきしていた観客はスネークを見失うほどでした。

彼の高慢な自信を裏付けているのは、まさしくこの凄まじい速度なのです。
哀れなシンタローが生み出すこの移動力を武器に、彼はこれまで何人もの強者を
、闘技場に沈めてきたのでした。

スネークはうすら笑いさえ浮かべながら、シャッと側面に回りました。
そのまま襲い掛かれば、もう、黒崎に逃れる術はありません。

スネークは勝利を確信しました。


ところが。
彼の高慢な確信とほぼ同時に、いきなり黒崎が目の前に出現しました。
黒崎もまた素晴らしい速度で、同じ方向に疾走していたのでした。

「シャッ!?」

意外な位置での敵の出現に、スネークは全く反応できませんでした。
一方で黒崎は、まるでこうなるのが分かっていたかのように、剣を水平に構えて
気合いを漲らせていました。

ヒィィと情けない声をあげて避けようとするヘビの横顔に、黒崎は柄も通れと剣
を突き込みました。
剣はおろか固い柄と拳がメキメキとめり込み、スネークはぷぎゃあと変な声を出
しました。
そしてそのままタイガーから落ち、数メートルほどぶっとびました。

黒崎の勝利を告げるファンファーレが、高らかに鳴り響きました。


壊れたライトセーバーとひびの入った右手を垂らして、黒崎はシンタローに歩み
寄りました。
シンタローは嬉しそうに鼻息を荒くしていました。

あの試合開始の瞬間。
哀れなシンタローをずっと見つめていた黒崎は、なんとなくですが、スネークの
手の内をシンタローが教えてくれたような気がしていました。
なんの保証も、信憑性もありはしませんでしたが、黒崎はシンタローを信じて戦
いました。
そして、見事、勝利を収めたのです。

タイガーを信じることは、ライダーにとって何よりも大切なことなのでした。

(ナルシル)

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
はにゃっ、シンタローちゃんは?ねぇ、シンタローちゃんはどうなったの?
涼華
2007/02/22 02:02
だからシンタローは涼ちゃんが飼ってあげたらええやん!可愛がってやれば喜ぶんとちゃう?w(レースクイーンとマスコットタイガーw)
黒崎克哉
2007/02/22 06:32
シンタローはいったん黒崎が引き取りましたが…、お、どうやら涼華さんに贈られるのかな(笑)ちなみにタイガーの中では最も美しいほうだと思います。
ナルシル@携帯
2007/02/22 07:27
俺が引き取ったんなら…涼ちゃんさえよければ飼うか?どないする?
黒崎克哉
2007/02/22 13:05
もらう!あたしが大事にしてあげる!
涼華
2007/02/22 22:47

コメントする help

ニックネーム
本 文
【タイガーライドSS】大会二日目・黒崎克哉 海法よけ藩国/電網適応アイドレス/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる